
扁桃腺が腫れるとのどが痛いし、熱はでるし、体はだるいし、大変ですよね。
私も2年前くらいに1か月に1度くらいのペースで扁桃腺が腫れ、手術でとろうか悩んでいました。今はたまーに腫れる程度で落ち着いています。
扁桃腺炎だけでもつらいのに、
扁桃腺周囲膿瘍というのを知っていますか?
扁桃腺炎よりこわい病気で、命にかかわることがあるそうです。
今日はわたしの旦那(通称 しゅん)が経験した
- 扁桃腺周囲膿瘍発症
- 内科で診察を受けるも悪化
- 総合病院へ→入院
- 退院
までをまとめました。
「いつもの扁桃腺炎だ!」と思っていたら違った…おそろしい結末が待っていたので、扁桃腺周囲膿瘍について少しでも知ってもらい、行動する参考にしていただけたらと思います。
結論 扁桃腺が腫れたらすぐに病院に行きましょう。
扁桃腺周囲膿瘍って?
扁桃腺周囲膿瘍とは、急性扁桃炎が悪化し、扁桃腺のまわりに膿がたまる状態です。扁桃腺の奥にある噛むための筋肉の部分にまで炎症がひろがると、口が開きにくくなります。
ここまで悪化してしまうと、扁桃腺の横を切って膿を出したり、点滴治療を行ったり、入院での治療をすすめられることもあります。
これがさらに悪化すると、首の深い場所に膿がたまったり、胸にまで膿がおりてきたりして、生命にかかわる場合があるのでしっかりと初期治療をしましょう!
症状
- のどの強い痛み、つばを飲み込むときも強い痛みを感じる
- 痛みが強くて食べ物が食べられない
- 口が開きにくい
- のどの閉そく感を感じる
- 耳も痛くなることがある
- 熱が出る
※急性扁桃炎とは…
扁桃腺が、主に細菌感染によって炎症をおこし、腫れてしまう病気です。扁桃は赤くはれ、扁桃の表面に白い膿がつくこともあります。のどの強い痛みがあり、高熱を出すこともあります。
安静が必要で、うがいや、抗生物質の服用で治療します。
では、発症から退院までの流れを紹介します(´・ω・`)
これを読んでいる皆さんは、
ここまで悪化する前に適切な初期治療を受け、仕事を無理せずできるだけゆっくり休みましょう。
扁桃腺周囲膿瘍発症
しゅんは普通の人よりも扁桃腺が大きく、腫れると呼吸も大変になります。
発症時は「のどが痛い、扁桃腺が腫れた」とのことでしたが、
まさか扁桃腺周囲膿瘍にまで悪化するとは思わず、出勤をし、痛み止めを飲み、普段通りの生活をしていました。
内科に通院

なかなか良くならないので、内科に通院。
扁桃腺炎の処置として出される薬(抗生物質、のどの炎症を抑える薬、痛み止め、胃薬など)をもらい、帰宅。
抗生物質を飲むと治ることが多かったので「これでしばらく休めば治るだろう」と安心して帰宅。
しかし…
扁桃腺炎の場合は、薬の服用を開始して2日目には痛みが引いたり、熱が下がったりと回復傾向が見られますが、
2日間くすりを服用、自宅療養をしても
「ぜんぜんよくならない!むしろ扁桃腺がさらに腫れて呼吸がしにくい!」

とのこと。
確かに、寝ているときとても苦しそうでこれはさすがに心配。
熱もあり、のどの痛みから食べ物もほとんど食べられないためふらふら。
自分で運転していけないとのことだったので、
翌日、私も仕事を急遽休んで総合病院に行くことに。
総合病院での診察→即入院
この病院に向かうときにはもう、体力的にも精神的にもしんどいしゅん。
話すのもつらいので、文字を打てば読み上げてくれるアプリを使っていました。
読み上げ「ゆっくり棒読みトーク」

これを使って
「おれが死んだらどうする?(高めの棒読み音声)」
と聞いてくるほど精神的に追い詰められていたので、そうとう辛かったんだと思います。
道中、モスバーガーによりシェイクを購入。「シェイクなら飲める。冷たくておいしい」とのことでした。
診察
総合病院に到着も、初診で紹介状等もなかったため、
3時間くらいは待ったような気がします…
やっと診察の順が回ってきて、のどをみてもらい、血液検査などをしました。
看護師さんから「つらそうなので、ベッドで休んでいてください」と言われ奥に通される。
診察結果を聞かされるのを待っていると
看護師さん「しゅんさん。もう一度診察室に来てください。のどを切開します。」
しゅん「・・・・切開?!いますぐですか?!」
拒否することもできず診察室へ。
「奥さんはここで待っていてくださいね。」と言われ、私まで緊張する中処置を受けるしゅん。
麻酔なしで、扁桃腺の周りを切開したらしい。(膿を出すため)
血もでるので、切る→血を吐くを繰り返したということです。恐ろしや。
そのあと、クールな顔で看護師さんが
「このまま入院になりますね。案内するので、もうしばらくお待ちください。」
と何の説明もたいしてされないまま入院へ。
あとで聞くと扁桃腺周囲膿瘍で、点滴をしながらの治療が必要(抗生物質での治療と、栄養を点滴で)とのこと。
病室へ案内され、しゅん初めての入院へ。

入院準備
わたしも初めての入院準備だったので、よくわからないまま
ツルハやダイソーを周り必要なものをそろえました。今覚えているものは
- 洗面道具(歯ブラシ、コップ、シャンプー、ボディソープなど)
- タオル
- ごみばこ
- ごみぶくろ
- ティッシュ
- はし、スプーン
- 着替え(これはもしものために自宅から準備してありました)
くらいかな?
しゅんからリクエストのあった「ワイヤレスイヤホン」も購入。
他の患者さんと同じ部屋なので、ワイヤレスイヤホンがあって本当に助かった!とのことでした。入院をする際はスマホのギガとワイヤレスイヤホンはかなりの重要アイテムかも。(イヤホンをさせるスマホは普通のイヤホンでOK!)
入院生活
入院生活は約1週間続きました。
診察は、朝と午後にあるらしく、その度に扁桃腺にとがったものをさして、切開し膿を取り出すらしい。最大1度に3回刺されたみたい。(麻酔なし)
切開の痛みは、しゅん曰く
「すっごい強さで扁桃腺をつねられているかんじ」とのこと。
太い針みたいので何度もさされる。さされる→血を吐くを多い時で3回くらい繰り返す。
ちょっと救いなのが、
扁桃腺が腫れていることで痛みが出ているので、刺されるときは痛いが、そのあとは少し楽になる。
とのこと。
最初は「なんで刺されるんだろう。死ぬかも」と思っていたらしいのですが、治療を重ねるうちに「この治療で改善に向かっているんだ」と思えるようになってきたそうです。
診察以外の時間は点滴での治療。毎朝の診察が恐怖だったらしい…
入院中の食事

食べるのは痛いので、流動食をお願いしました。
初日は緑系の野菜のメニューが多く、しかも原形がわからないため、
「はらっぱ」みたいな食事でした。全然食べられず。
入院2日間は熱もあり、のども痛く、食事もまともにできなかったそうです。
その時の救世主が売店に売っていた
クーリッシュ!(飲むかんじのアイス)
のどに優しく、2日間はこれでしのいだそう。
パピコもチャレンジしたが、クーリッシュがベストだったそうです。
また、「朝食で出る冷えた牛乳はおいしい。」(水は痛いみたいです)
経過

3日目くらいからは徐々に楽になる。
4日目に、やっとお見舞いにいけることになり、そのころには外出許可をもらって一緒に外で食事をしました。
痩せてひげだらけになっていましたが、元気そう。良かった…。
5日目には「もう退院できる状態だけどちょっと心配だね」とお医者さんにいわれたので、翌日退院することに。
6日目に無事退院。午前中の診察を終え、薬を大量にもらって病室でまっているしゅんぼを迎えに行きました。
自分の仕事にもけりをつけながら、入院とか退院の手伝いをするのはなかなかわたしも大変でした(笑)病院まで片道1時間…
でも、しゅんが元気になって良かった。
再発するとさらに悪化するのが扁桃腺周囲膿瘍らしい。
なので、この冬にでも扁桃腺切除の手術を考えています(;^ω^)
まとめ
ほっとくと怖い扁桃腺の腫れ。
扁桃腺が腫れたら、無理をせずにすぐに病院に行き、しっかりと休みましょう。
また、病院に行く際は、信頼のおけるかかりつけのお医者さんや総合病院など、そのときに適した病院を選択しましょう。
この記事が何かの参考になれば幸いです。
あ!扁桃腺周囲膿瘍はダニが原因でも発症するらしいので、
アレルギー体質の人などで、ほこりがまう作業をする際などはしっかりマスクを着用しましょう。